その電話の中で話を聞いて分かったことは、彼女が勤めていたキャバクラは、
・突然の閉店
・次のお店の内装工事が始まっている。
・店長と連絡が取れない。
そのような状況でした。
お店で働いていた従業員は殆どみんな諦めて、次の仕事を探し始めていましたが、一人彼女だけは諦めきれなくて色々調べていたそうです。
後日会って改めて話を聞き、お店の場所、店名、店長の本名等わかる範囲で確認、もちろん雇用契約書などはありませんでしたが、過去の給料明細、入った日の日付、時間を書いて貰っていたカード等が確認できました。
風俗営業許可を取っていたのでその方面から調べ、ある法人の名前が分かりました。
法務局で登記簿を取り寄せ、社長が誰かを確認すると、店長だった男性の名前がありました。
※もともと内容証明発送の依頼でしたので、先に経営者を調べましたが、労働基準監督署へ相談に行くにあたって先に内容証明を発送する必要はありません。
おそらく無駄だと分かっていましたがその法人宛に内容証明を送付をしました。
案の定、宛先不明で戻ってきました。(このような相手には内容証明の効果は薄いです。)
店長の転居先は遠く離れた九州のとある県でしたが、念のため戻ってきた内容証明のコピーを簡易書留で送りました。
・本来、給料を払う義務があるお店を経営していた会社(法人)に内容証明郵便が届かない。
・形だけとはいえ法人の役員であった店長からも何の音沙汰もない。
「打つ手はもうないのか。」
私が提案したのは労働基準監督署への相談でした。
次のページで労働基準監督署に行ったときのことを記します。